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7月 26, 2023
埼玉・温泉道場『おふろcafé 白寿の湯』のサバ陸上養殖施設を取材してきました!
・さばたろうは今、埼玉まで来ています!
・「温泉道場」サバ養殖事業の次なる仕掛けは?
・「海なし県の名産がサバ」になる日を目指して
どうも。鯖やグループ広報担当の通称・さばたろうです。
落語家の立川志らく師匠はお寿司屋に行くと必ず生のサバを注文するそうです。
芸事で一流の人は、食に関しても本当に美味しいものを知っているんですね。
それはさておき。
サバ養殖の現状と未来をもっと深く勉強するため、今回さばたろうはちょっとだけ旅に出てきました。
さばたろうは今、埼玉まで来ています!
「株式会社温泉道場」様が運営する温浴施設「おふろcafé 白寿の湯」ではフィッシュ・バイオテックの目指す「閉鎖循環型陸上養殖」の設備を実際に運用しておられるということで、現場を拝見させていただくことになりました!
また今回、株式会社温泉道場の代表を務める山﨑寿樹様および、「おふろcafé 白寿の湯」の支配人である鎌田奈津実様に直接ご挨拶できるお時間をいただき、まことに感謝です。
この貴重な機会にぜひ私さばたろうもご一緒したいと思い、弊社社長・サバ博士こと右田に同行することになった次第であります。
(決して皆さんの邪魔をしないように!)
「おふろcafé 白寿の湯」の近くにある白い建物の前で出迎えてくださった山﨑様と鎌田様。
この建物内に、私たちフィッシュ・バイオテックが技術コーディネートを担当させていただいている閉鎖循環型陸上養殖の装置があるんです!
建物内では厳密なシステムでサバの育成環境に最適化された水槽が稼働中。
塩分濃度約3%の人工海水で育てているのだとか。
温泉道場様が培ってきた「温泉の水をろ過する技術」と、サバを養殖するための閉鎖型循環設備の仕組みは元々非常に親和性が高く、そこにフィッシュ・バイオテックのノウハウが合体することにより、元気なサバが育っていくわけですね。
「温泉道場」サバ養殖事業の次なる仕掛けは?
続いては「おふろcafé 白寿の湯」館内へ。
施設を利用するお客様にも、温泉道場様が手掛ける「海なし県」埼玉でのサバ養殖の取り組みを知ってもらおうというナイスなアイディアに、サバ博士・右田も興味津々でした。
このまま「白寿の湯」自慢の温泉でゆっくり体を休めて、読書スペースのソファーでくつろぎながら漫画でも…。
いやいや、せっかく埼玉までお招きいただいたわけですから、温泉道場様にとってのサバ養殖事業の意義や未来に思い描くビジョンをお伺いしたい!
私さばたろう、インタビューの申し出を快く受け入れてくださった鎌田様のお言葉を真摯に傾聴すべく、背びれを真っ直ぐ伸ばし、インタビュアーとしてご同席させていただきました。
さばたろう)改めて、株式会社温泉道場様が手掛けておられる事業の全体像を教えてください。
鎌田※以下、敬称略)この「おふろcafé 白寿の湯」をはじめ、全国各地に日帰り温浴施設「おふろcafé」を展開しています。
その他、宿泊事業、球団事業、町おこし事業、また、コンサルティング事業も更に拡充していく考えです。
株式会社温泉道場の社名の由来でもある、人材育成の場(道場)として教育してきた自慢のスタッフ達と、自社の得意分野でもある地域ブランディングでもっと地域を沸かせていきます。
右田)現在、共同研究という形でサバの陸上養殖を一緒にさせていただいています。
サバ博にも来ていただき、サバ焼きは大人気でした。
ぜひ、来年もお願いします。
(温泉道場様が大阪・阪神百貨店のサバ博に出店した時のさばみそ入り焼菓子「サバ焼き」についてはこちら)
さばたろう)弊社・右田との協業を決意いただくことになったきっかけをお聞かせくださいませ。
鎌田)陸上養殖を行う事は、事業計画として元々考えておりました。
魚種を選定する段階で、右田社長がサバの養殖をされていると知りアポイントをとりました。
弊社代表の山﨑も交え、東京のお店でお顔合わせさせていただいた際、私たち温泉道場の取り組みに右田社長が共感してくださり、ご協力をいただく関係になることができました。
右田)私たちフィッシュ・バイオテックに温泉道場様からお声がけをいただいたのがきっかけで、温浴施設を利用したサバの陸上養殖を手掛けておられますが、最初は「なぜ温泉がサバの養殖を?」と思いました。
ですが、鎌田さんの情熱に押されて山﨑社長とお目にかかる機会をいただき、なんと素晴らしい会社だろうと感銘を受けました。
さばたろう)現時点における、温泉道場でのサバ陸上養殖の進捗状況や成果をお聞かせください。
鎌田)陸上養殖の企画が立ち上がり、「サバにしよう」と決めて右田社長にアポイントをとり、視察に行かせていただきました。
そこで研修を重ね、いざ自分たちの施設で養殖を…となってからも、筆舌に尽くしがたいほど大変な事だらけでしたが、出荷の基準となる300グラム程度に育ち、消費者に提供できると判断したので何とか初出荷までこぎつけることができました。
プレスリリースを出したところ、本当に多くの取材が入っており、サバの陸上養殖に対する世間の注目は予想以上です。
さばたろう)今後はどのようにサバ陸上養殖事業を進めていきたいと考えておられますか?
鎌田)今後の展望としては、更に生産量を増やしたいと思っております。
海なし県・埼玉産の養殖サバを新たな名物としてアピールし、多くの方に召し上がっていただけるように、「私たちとサバがもっともっと仲良くなっていく」必要を感じています。
「海なし県の名産がサバ」になる日を目指して
さばたろう)「白寿の湯」の館内には先ほど拝見させていただいたオシャレなサバ水槽をはじめ、サバの飾りが吊るされていたり、随所にサバをアピールしていただき嬉しい限りです。
山﨑様と弊社右田とのコラボが今後どのように発展していくか、将来的な計画やアイディアなどがあればお聞かせください。
鎌田)将来的には、陸上養殖を通じた町おこしを、複数個所で展開できれば面白いと考えています。
具体的な計画はまだありませんが、まず、この温泉サバの生産ノウハウが確立したら、更なる展開を考えていきたいと考えています。
さばたろう)今後、安定したサバの供給が見込めるようになった場合、次はどのようなビジネス展開が生まれるとお考えですか。
鎌田)今回水揚げしたサバは地元のスーパーに出荷させていただき、ご好評をいただきまいた。
サバの供給がより安定するようになれば、地域の誇るブランド食材の一つとして育てていき、町おこしの一助となるように発展させていくつもりです。
サバの飼育にかかる人員の問題や、 ITを駆使した設備運営など、まだ着手してはいませんが、
より効率的なスキームを確立して、横展開できればと思っています。
さばたろう)最後になりましたが、「株式会社温泉道場」様としての、当面の目標などがございましたらぜひお聞かせください。
鎌田)光栄なことに、私たちの取り組みを評価していただき、様々な地域で町おこしのご依頼をいただくようになりました。
地域の持つ「潜在的な力」にスポットが当たり、地域が輝くように取り組むと共に、私たちの培ってきたノウハウで地域の魅力を世に送り出していく事業をこれからもメンバー達と繋げていきます。
最後は3人で記念写真。
サバの未来を明るく照らす陸上養殖施設、そして「おふろcafé 白寿の湯」と、素敵な施設にご招待いただき、ありがとうございました!
次回は一人で休暇をもらい再びここに訪れて、茹でサバになるまで(?)温泉を満喫したい!…と思いながら帰路に着くさばたろうでした。